美しい恋をしているよ

加藤シゲアキ担のNEWSファンによる独り言。

オルタネートと加藤シゲアキ

最近、改めてオルタネートを読み返した。
それから色々なことを考えながら、NHKの朝の情報番組『おはよう日本』での加藤さんのインタビューを拝見した。
それを見て、頭の中でぐるぐるしていたものが少しずつ整理されてきた気がしました。

NHKのインビュー記事
www3.nhk.or.jp


そんな溢れんばかりの想いをネットの海に大量に投げ込んでしまったわけだが、
その気持ちや考えを忘れないように、ブログにも書き残しておくことにしました。
つまりここ数日のツイートのまとめです。
最初からブログで書いてろよ感が半端ない。(TL荒らしてごめんなさい!)


まず、オルタネートは本当に完成度が高くて素晴らしい作品ですね。
上手い言葉が見つからないけど、すごく上品で上質。
1周目は純粋に一つの小説として楽しんで読んでいたが、
2周目は、加藤さんが書いた作品だということを意識しながら読んでみた。
一文一文に込められた加藤さんの想いと時間を感じてよくわからないところで泣きそうになる。
小説を書き始めた頃のようにどこか肩肘が張っているわけじゃないのに、それでもやっぱり自然とお洒落な文章になってしまうのが、いつもかっこよくあることが当たり前になっているアイドルの加藤さんらしくてすごく好き。
(私は加藤さんが常にカバンをジャニ持ちしてるのがとても好きです。)
風景描写も心理描写もあらゆるところにお洒落な表現が入っていて、恥ずかしくもたまらない気持ちになる。

本当にこの作品は全てが良いなと思うけど、やっぱり何より終わり方がすごく好きです。
希望に溢れてる!生きるって怖いけど素晴らしい!
直木賞ノミネート直後に、TBSの『NEWS23』でもかなりじっくり加藤さんのインタビューを流してくれてて。
こちらは『おはよう日本』よりも本の中身に焦点を当てた内容でした。
そこで加藤さんが最後に言っていた「生きるって楽しいよね、しんどいけど楽しいよね、みたいなところに繋がっていくと嬉しい」という言葉通りの本になってるなと思う。

それから、別々に存在しているキャラクターが絡み合っていく描写が本当に上手すぎる…!
一人でいろんなことを悩んで迷ってる人生も、他者から見ればただの知らない一人の人生でしかなくて、自分は自分で育てるしかない。
オルタネートの感想を読んでると、時々「登場人物の名前が読めない」「登場人物が多くて覚えられない」などと言っている人を見かける。
名前が読めないというのはある程度狙い通りだろうからいいとして、私は逆にここまで分かりやすくキャラクターを書き分けられているのすごいなあと思ってたけど、読み返してみてその理由が分かりました。

全体を通して、登場人物に対してこの人の性別はこうで、こういう性格で…というはっきりとした説明が一切なくて、話が進むにつれてそれが明らかになっていくんですよね。
徐々に人物像が浮かび上がっていく感じ。
その描写がめちゃくちゃ上手いし、人によって人の捉え方が違うのもわかって良い。
一人の人に対して、一人の他者が決めつけないというか。
それこそが優しさだし、人は人と割り切る強さだし、生きる上で大事なことだなと。
「信じることと信じ過ぎないことのバランスを気をつけていかないと、いろんなものを見誤ってしまう」
これもNEWS23での加藤さんのお言葉。
意識的にそれを表現してる加藤さん、すごすぎる!
きっとこれもまた"信仰"の一種なんだろうけど。
まあそんなわけで、登場人物が多くて説明が足りない!誰が誰だかわかんない!と感じてしまう人がいるんだなと思いました。深い。

信仰の話も深いですよね。
何を神と崇めるかは人によって違うし、それが心の拠り所になっているのであれば否定することはできないけど、自分を信じることも大事。
そうやって自分を信じる…すなわち自信をつけるには、自分を自分で育てる必要がある。
登場人物がいろんな経験をして、その当たり前の結論に辿り着くのが本当に良い。
押し付けがましくなくて、何を選ぶかは自分で決めて良いのだという自由もあり。

植物の間引きの話とか、コンパニオンプランツの話とか、アスベストの話とか、各事象が人が生きること、成長することに結びついてるのも乙ですね。
小説というのはそういうものだし、加藤さんは『ピンクとグレー』の時からそういうのをしっかり表現していたけど。
漫画やアニメや映画でも、これはこれの比喩なんだろうなとわかる描写があると一気に好き!ってなるけど、
加藤さんのそれは加藤さんらしさ全開で、かつわかりやすくて本当に好き!
最近の漫画だと『チェンソーマン』『ファイアパンチ』のそういう表現がとても素晴らしいのでぜひ読んでください!(突然の宣伝)
おジャ魔女どれみの『どれみと魔女をやめた魔女』とかもね!ガラスと魔女を重ねながら、間接的に魔女をやめる選択を描く30分が素晴らしいので!ぜひ!

ちなみにこれはどうでもいい話だけど、長年の週刊少年ジャンプ愛読者の私は、ワンポーション食戟のソーマだなって思ってます。
なぜかツイッターで検索しても私しか言ってる人いないけど(笑)
え、食戟のソーマじゃないの!?(笑)

あとは、物語が進むにつれて、自然と人の呼び名が変わったりしているのも良い。
あえてそこには直接触れずに時の流れと共に心の距離を縮めている感じが心地よい。

円明学園高校はそれなりに偏差値も高めの高校のようで、さらにキリスト教の学校というのもあってか、自由な校風だけど普通にみんな品行方正な生徒なのも落ち着く。
これもまたこの作品が上品たる所以ですね。
永生第一というのも第一なので頭いいんだろうな。
それによって高校中退して道に迷ってる尚志の存在が際立ってて良い。
だけどみんな尚志が羨ましかったり、ないものねだりしてるのも。
それぞれがそれぞれの生き方をしていて、いろんなところに感情移入して読めるので本当に面白いですね。
読めば読むほど味が出て美味しくなる。

と、かなり端折りつつも長々オルタネートの感想を書いてしまいましたが。
そろそろ『おはよう日本』の話をしましょう。
NHKの朝の情報番組ということで、無駄にBGMを流さずその場の空気感を大切に淡々とインタビューを流してくれてありがたい。
「書き続ける根底を流れているものは?」という質問に答えるまでの時間をカットしなかったのがすごく良かった。

NHKは、いのちのうたに2年連続で加藤さんをMCに起用してくれたのがすごく印象的で。
1年で終わらず、しかも2年目には手越さんもゲスト出演できたことがすごくうれしかったなあ。
これは1年目だけどがっつり『あやめ』をやらせてもらえたりもして。
起用理由って、あやめに感銘を受けて、だったりするのかな。
そんな加藤さんが、いつか……いつかNHKの朝ドラに出演できたら最高ですね……!!

おっと、思考が飛躍しちゃった。

SNSで傷ついた人をそばで見てたって話はグサリと刺さるものがあったけど、
それでもSNSを悪意に塗れた道具でなく、ただの一つのコミュニケーションツールとして描く加藤さん、『クローバー』(STORYアルバム収録曲)の"誠実"パートを担当する人だなって感じですよね。
好き。
私は私を育てる!というクライマックスのシーンを切り取って加藤さんと重ねてくれたのもすごく良かったです。

このインタビューを見て、私はStrawberryコンの特典映像『ぼくたちの、原点』を思い、それを改めて見返しました。

オルタネートという物語の中で、誰に何を言われても、たとえいじめられたとしても「俺の好きは自分で守るし、誰にだって奪えない」と言い切れる強さを持つ三浦くん。
いろんなことを経験して、時には間違った選択もして、今更往生際が悪いと分かっていても「できる限り、手に持てる限りは、欲張ったっていいはずだ。」と自分の気持ちを肯定することで新しい自分へと生まれ変わる蓉。
そんな二人に、何をしても上手くいかず、それでもアイドルでいることをやめられなかった加藤さんを重ねてしまった。
自分がいない方がグループにとってプラスになるのでは、と考えていた頃が確かにあって、
でもそんな自分と諦めず向き合い続けたことでグループに大きく貢献できる一人の大きな人間になった加藤さん、人間臭くてかっこよすぎる…!!
自分を上手に育てた人が書く「私は私を育てる」はグッときますね。

やっぱり間違いなく、オルタネートは加藤さん自身の物語だ。
逆にオルタネートのおかげで加藤さんへの理解が深まった気がする。

加藤さんにとって『ピンクとグレー』を書き上げたことは間違いなく一番大きかったことだと思うし、それで居場所を見つけられたのは確かだろう。
だけど後にそれが映画化されて、それにより後輩が主演で華々しく銀幕デビューしたり、
『傘を持たない蟻たちは』が実写ドラマ化されてそれに俳優としても出演して、何よりそこでNEWSの主題歌を掴み取ったのも、やはりとても大きかったんじゃないかなと思う。
間違いなく加藤さん自身の力で、事務所に、そしてグループに貢献できた瞬間。
そんな日々の積み重ねが自信になり今の加藤さんがあるんだろうな。

あの日悩んだ成亮くんがいて、いろんな葛藤の末にあの日小説を書くことを決意して、あの日小説家デビューできて本当に良かったなあ。
とか思うと、小説を書くこともアイドル活動の一部だというのにもすごく納得する。
たぶんそれを全部頭で完璧に理解している加藤さんが何よりすごいわけだけど。

その昔、漫画『暗殺教室』の作者が全てを計算し尽くして漫画を描いてるという話をしていたのが今でも印象に残ってて。
その計算に狂いがなく大ヒット作になったの、めちゃくちゃすごいことだなと思ってたけど、
たぶん、加藤さんもそういう計算を人一倍してる人なんだろうなあってのを最近ずっと思ってました。
なんの話って感じだけど。
つまり生まれながらに天より与えられた才じゃなく、努力して自ら道を切り拓いたすごい人だなという話。
もちろんある程度才能もあるけど、何より地道に努力する才能を持っている。
加藤さんはそれを"好奇心"なんて呼んでいるけど、これはこれである種の才能だと思う。

あと、Strawberryの加藤さんの原点を見るついでにてごにゃん編も見ていろんな気持ちで泣いてました。
(全く関係ないけど、実家で過ごす正月動画をアップする手越さんに、泣きながら破局報告の動画をアップするダイキみを感じました。それにあの切り替えの早さや行動力…もしやモデルは彼なのか?とか思ってしまった。)
手越さんは、2007年の『星をめざして』の時点でもう現状を打破し始めてて。
それは自分の歴が浅いばかりに周りに劣っている(ように扱われている)ことをデビューの時点でまざまざと見せつけられて、デビュー時からもがき続けてたからなんだなと。
そして彼は元々才能と誰よりも強い負けん気を持ち合わせてたから、2003年にデビューして、2007年の時点ですでに手応えを感じていた。
加藤さんは"エリート"だった分現状を受け入れるまでに時間がかかって、手越さんにとっての2007年が加藤さんにとっての2012年だったんだ……と今更気づきました。
でも、どうしようもなかった時代もたくさん思考して、きっと仕事のために趣味も増やしたり、いろんなところにアンテナを立てながら、暗い闇の中で必死にもがいてて。
その全てがやっと実を結んだのが2012年で、そこで初めて加藤成亮の殻を破って加藤シゲアキが生まれて。
もちろん成亮時代に考えていたことは一つも無駄じゃなくて、その経験があったからこそ、今、こうしてそれを作品に昇華して、直木賞にノミネートされている。。
うう。泣ける。。

そして、そんな加藤さんにとってNEWSは「終わらない青春」なんだよな〜〜!!!
NEWSでいつまでも笑っていたいんだよ〜〜嬉しいな〜〜愛しいな〜〜!!!

は〜〜加藤さん!!大好き!!!
三次元の人間を深く掘るのはやめようと常々思っているのに、魅力に溢れ過ぎていてやめられない(´;ω;`)
これがいわゆる沼である…。
最近ちょっと好きになりすぎてる自覚があるので、色々気をつけて生きていきたいですね。
全てあくまで個人の見解なので悪しからず!です!


「意地と感謝と書きたくて止まらない熱」

直木賞は取れたら嬉しいけど、今回取れなくても彼ならいつかは取るんじゃないだろうか。
これからもアイドル加藤シゲアキと、作家加藤シゲアキと、加藤さん自身のストーリーを追い続けていきたいです!

2021年もいつまでもNEWSが幸せでありますように!